iOS7ではUIの見た目もさることながら一目見ただければわからない多くの機能がパワーアップしています。
今回そんな機能の中からアクセシビリティのスイッチコントロールをご紹介します。
このスイッチコントロールとは、アクセシビリティの「身体機能サポート」に新たに追加された機能で、画面の各項目が順番にハイライトされ、対応するアクセサリ(スイッチ)で入力操作を行いiOS端末の操作を実行できる機能です。
このような機能は、身体の不自由な方が端末を操作する上でとても重要になります。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)のような神経難病、筋ジストロフィー、重度脳性麻痺など意識ははっきりしているのに、運動機能が損なわれ寝たきりになっている方がいます。
わずかに動く身体の一部を使い、スイッチを押すことで生活支援機器を操作して普段の生活を行っています。
これらのスイッチによる操作については、聞き慣れない方も多いとは思いますが、iOSに限った機能ではなく身体の不自由な方が生活支援機器の操作を行う方法の1つで、スイッチには形や使い方が様々なたくさんの種類があります。
アップルはこれまでも身体が不自由な方へ向けたアクセシビリティ機能を昔から重視しており、iOSへに様々な機能を搭載してきました。
そして今回、iOS7のバージョンアップにてスイッチによるiOS端末の操作(コントロール)が可能となったのです。
iOS7で設定可能なスイッチの種類には「外部」「画面」「カメラ」の3週類のスイッチが登録可能です。
外部スイッチとは、冒頭の写真のようなスイッチ機器をイヤホン端子やBluetoothを利用してiOS端末に接続して利用します。
画面スイッチとは、ディスプレイ全体がスイッチの役割となり、直接ディスプレイ全体にタッチすることで、外部スイッチを接続することなく同様の操作を行えます。
カメラスイッチとは、iOS端末のiSightカメラが利用者の顔の動きを検出し、顔の向きを動かすことでハイライトの移動や「決定」操作などを行い端末の操作を実行します。
実際にiPadへのスイッチの接続やハイライトと決定の動きがわかりやすい動画が以下です。
以下の動画は脳性麻痺の方が実際にスイッチとスイッチコントロールを使用している動画です。
スマートデバイスには誰にでも操作しやすいという特徴がありますが、本当の意味で全ての人にとって利用しやすいものとなるためにはこのような操作補助の機能の充実が重要になってきます。
これから高齢者も増えてくる中でアクセシビリティ機能の重要度が増してくると思います。