スマートデバイスの業務利用について その2

さて、大分間が空いてしまいましたが、第二回目です。

読み返してみると、前回はちょっとかなり中途半端な感じで終わってるので(笑)、前回のおさらいから書きます。

前回は業務利用できるハードウエア的要件ってなあに?というところで

  1. 長時間稼働できること
  2. 頑丈なこと
  3. 取り回しが楽なこと
  4. 視認性がよいこと
  5. 入力のしやすさ
  6. 外部接続インターフェイスがあること
  7. 必要な用途以外の使用方法を制限できること

という条件を考え、世にあふれているスマフォの稼働時間を考えてみると・・・。

モデルチェンジされる度に、徐々に電池容量が大きくなり、連続稼働時間はのびてきてはいますけど、最低平均労働時間の8時間稼働を保証できるようなスマートデバイスはまだ存在しないようです。まして、業務利用ともなれば、触りっぱなしみたいな場面も容易に想像できるわけで、ますます充電抜きの連続稼働は厳しいものがあります。電池交換・・・・みたいな選択肢もありますが、じゃあTabletならみたいなことを考えると無理ですし、オフィス業務ならいざ知らず、それ以外の業務なら厳しそうです。前回紹介した技術をもっても、それなりにハードルが高そうです。

 

さて、二番目の条件、頑丈なこと。こちらを検証してみます。

頑丈さとか、耐水性とかを表す単位として、日本工業規格(Japanese Industrial Standards=JIS)で規格が定められています。この規格の中にIPコードというものがあります。

wikiによると「電気機械器具の外郭による保護等級(JIS C 0920)とは、日本工業規格で規定された防水や防塵の程度についての等級。家電品のカタログや説明書などに「JIS保護等級」と記載される場合、この内の防水に関する等級を指す場合が多い。この等級を製品等に表記するには、規定に従った試験を通過しなければならない」とあります。

このIPという規格はIP+「外来固形物に対する保護等級(防塵耐性)」+「水の浸入に対する保護等級(耐水耐性)」というように表現されます。この記載には省略も許されており、「水の浸入に対する保護等級」だけを表現する場合は、IPX6とかで記述されます。各等級の意味ついては、前述Wikiを参照してください。もちろん、これだけでは足りなくて、どちらかというと耐落下耐性みたいなところが大事になってきます。

さて、世に出回っている、スマートデバイスは、大抵は「水の浸入に対する保護等級」だけの記載にとどまり、その大半が、IPX5またはIPX7です。耐落下想定はされていません。つまりは完全防水か、そうじゃないかで、ちょっと濡れても・・みたいなのは大丈夫だよ、というのが大半です。しかし、業務利用となると、例えば、運送屋さんで使う場合、あるいは倉庫みたいなところでつかう場合で、商品管理をする場面となると、かなり乱暴な扱われ方をすることを想定しなければいけません。最低でもIP65規格、1.5m耐落下くらいでないと、すぐ壊れてしまうみたいな感じです。

iPhoneとか、通常のAndroid携帯とかは、誤って落として、画面がバキバキに割れてしまったという話をよく聞きます。そのために防護ケースが世にあふれていますが、前述した運送業等の結構乱暴に扱うことを想定すると、IP65落下耐性がないものはかなり厳しい気がします。現在そういった場面で使われているHandy Terminalは防塵耐性・耐水耐性こそIP54でも、1.5m耐落下が最低ラインのようですし、いくら外郭保護をしたとしても、通常のコンシュマーモデルのスマートデバイスでは液晶直撃みたいな場面にはたえられるものはもちろんありません。ビジネス専用機みたいなのでIP65規格、1.5m耐落下みたいなモデルもありますが、タブレットに限定され、価格もそれなりにします。

次に3.取り回しが楽なこと、というのを考えてみます。

現状のスマートフォンレベルだと、片手での操作はギリギリ許容レベル、Handy Terminalやガラケーの携帯、PDA端末と比べると少なくとも”手にしっくりくる”みたいな感じは期待できそうにありません。Tabletはそもそも片手での操作がサイズからして無理です。スマートフォンレベルでも、前述の耐久性を上げるような外郭保護を行うと、それだけ、外周が大きくなるため、より片手での操作は困難、後述しますが、外部接続機器をつけたとたん、片手操作は無理となります。

重量では100g~150gがスマートフォンレベルでは標準。100gを切ると軽いと感じられ、110gで普通レベル、150gと重いと感じられます。

Tabletに至っては画面サイズ・厚さにも依存しますが、300g~500g。500gまでくると300gと比べたとき、文庫本と単行本くらい違いを感じます。

次に視認性ですが、これは従来のPDA、Handyと比べると格段に向上。まあこれは液晶カラーになっているので当然といえば当然。ただし、明るさを上げたり、描画の多い画面を絶えず表示させたりすると、前回説明した通り、電池消費量が多くなってくること、熱の問題等がでてくるので痛し痒しという感じです。

次に入力のしやすさを考えてみます。スマートデバイスはそのほとんどが、タッチパネルによる入力です。音声入力といった、ガラケーやHandyになかった入力方法もありますが、その正確性や使用条件(まわりの雑音等)、端末のマイク感度等で左右されますので、全般にわたって使えるかどうかは微妙な感じがします。単語ならばいいけど、文章は、みたいな感じですね。

タッチパネルでの入力を考えると、ガラケーやHandyのように、”物理的にボタンがある”状態ではないため、視認しないで、入力するという方法は無理があります。

視覚障害者用に液晶画面に突起シールを張る等の工夫をすれば、視認なしでもいけそうですが。

あと、手書き文字認識というのもあります。これは別の意味で有用です。入力方法という部分ももちろんですが、例えば、サインを画像として保存するとかです。契約等の責任や権威の証明として、ハンコを使う文化は、日本、中国、台湾くらいで、世界のほとんどの国はサインです。このサインを画像保存、特徴点を認識・照合することで個人認証にも使えます。もっとも、このような認証の仕掛けをいれなけばなりませんが。

さて、次に外部接続インターフェースがあること、についてですが、スマートデバイスにデフォルトでついている外部接続インターフェースといえば

  1. Bluetooth
  2. NFC
  3. Felica
  4. USB
  5. SDカード

ですね。あと、外部接続インターフェースと言い切れない部分のありますが、近い部分で業務利用をするというところでは、カメラというキーワードもあります。画像撮影という部分だけでなく、例えばQRコードやバーコード読み取りといった部分です。

ちょっと長くなってきたので、これは次回にまわしたいと思います。

というか、あと1回で終われる自信がなくなってきました。たぶんあと2回かな。

Lin

Lin の紹介

片手間にSIerをやっている音楽人。片手間・給料の割には仕事している時間が長すぎる。肩書きはそれなりにえらいですが、たいしたことしてません。
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