スマートデバイスの業務利用について その1

こんにちは。
 Linといいます。
 今回は、これまでのこのブログの傾向とはちょっと違い、IT会社、SIerらしく、スマートフォンの業務利用についてというお堅い話題で大体3回くらいに分けて書いてみたいと思います。

 

スマートフォンの歴史を紐解くと、世界で初めてのスマートフォンと言われているのが、1996年世界最大の携帯電話メーカーノキアから発売されたNokia 9000 Communicator。QWERTYキーボードを搭載し大型ディスプレイの携帯電話にPIN機能をもたせたもの。

 

その後も海外では2000年に発表されたSymbian OSを搭載したスマートフォンが発表され、2001年にノキアが発表したSymbian OS搭載のNokia 9210 CommunicatorはMicrosoft Office互換ソフトを搭載したり、カラー画面であったりとベストセラー商品となりました。

 

スマートフォンといえば忘れてはいけないのが、BlackBerry。2004年には企業向けの市場でトップシェアを得ましたが、この頃から個人向けでもヒット製品を提供するようになりました。2006年にDocomoよりBlackBerry 8707hが法人向けに発売され2008年から個人向けサービスも開始しました。2012年にもDocomoからBlack Berry Bold 9900/9780が発売されましたが、iPhone/Android携帯の波に押され、Blackberry社(旧Reserch In Motion:RIM)は日本現地法人閉鎖を発表しました(Docomoはサポート継続)。

 

このブログのメイン(?)の記事ネタともなっているAndroid携帯ですが、最初にAndroid搭載機として国内に初お目見えしたのが、2009年7月のHTC製「HT-03A」。これにはわがTechfirmもポケット羅針盤というプリインストールアプリを提供いたしました(依頼元はDocomo様)。
当時のOSはAndroid OS2.1。でもこれは最終的な納品時のOSバージョンで開発時はバージョン1.5。実質の開発は3か月程度だったのですが、Androidって?ところからスタートし、開発している間にもバージョンが上がり、今まであったAPIの仕様がガラッと変わっている、もしくはそのAPI自体がなくなっているみたいなこともざらでした。

 

スマートフォンいえば、もちろんiPhoneぬきにでは語れません。iPhoneは2007年に発売され、ほぼ1年おきに進化を遂げ、現在はiOS6、iPhone5、iOSはこの7月にもiOS7に進化しようとしています。
そして、Tizen、Firefox OSと新しい携帯OSもまもなく市場投入されようとしています。

 

さて、これまで書いてきたのは、対コンシュマー向けスマフォの歴史。
業務という観点から考えると、業務携帯端末としてはPDA端末やHandy Scannerが使われてきました。搭載されていたOSはメーカーによって様々ですが、Windows CEやPalm、TRONや独自OSでした。これらの端末は、たいていの場合、ハードウエアメーカーがハードウエアとセットで必要な機能をH/W的にあるいはS/W的に付加し、販売していました。専用端末であるがゆえに自由度は高いですが、その分価格も高いといったものでした。
ところが、WindowsCEのサポート停止(WindowsCEの後継としてはWindows Embedded 8)、企業のシステム投資額の減少とスマートフォンの普及、これらの状況から、コンシュマー系スマートフォンを業務携帯情報端末として利用できないか?という声が広がってきました。

 

現在、Tablet端末も含めたスマートデバイスが業務目的でどれくらい使われているかを調べてみると
※運輸業
実例1:
–業務-集配業務
–形態-スマフォ+バーコードスキャナ(24,000台)
–導入-2010/10
実例:
–業務-見積もり
–形態-Tablet(660台)
–導入-2012/11
※金融
実例:
–業務-集金業務
–形態-スマフォ+モバイルプリンタ(450台)
–導入-2012/11
※社会公共
実例:

–業務-保安点検業務

–形態-Tablet(50台)
–導入-2012/11
※製造
実例:
–業務-情報共有・マニュアル閲覧
–形態-iPad(50台)
–導入-2012/5
※食品
実例:
–業務-情報共有
–形態-iPad(2000台)
–導入-2011/5
とこんな感じでした。
そのほかにもいろいろ事例がありますが、切りがないのでこのへんで。

 

傾向としては、
  • 教育はE-Learning
  • 促進・支援系
  • データ共有
  • マニュアル
  • 情報閲覧
  • 行動記録

といった感じでしょうか?

しかし、周辺機器を取り付けないでの利用は、かなり限られた範囲の業務でしかないようです。
では、業務利用するための必要要件とは何かを考えています。
もちろん、業態や使用目的によって様々ですが、共通する部分をなるべく考えてみます。
  1. 長時間稼働できること
  2. 頑丈なこと
  3. 取り回しが楽なこと
  4. 視認性がよいこと
  5. 入力のしやすさ
  6. 外部接続インターフェイスがあること
  7. 必要な用途以外の使用方法を制限できること

では、現在世にあふれているスマートデバイスがどれくらい上記条件を満たしているでしょうか?

まず1の長時間稼働。一時間の連続稼働で、何をすれば一番省電力効果があるかというのを調べてみました。
調査項目は明るさ、バックライト点灯時間、Wi-fiのON/OFF、BluetoothのON/OFF
・明るさ・・・表示設定にてディスプレイの明るさを指定の値に変更
・バックライト表示時間・・・表示設定でバックライトの点灯時間を指定の値に変更
・Wi-fi・・・Wi-fi設定Onであり、任意のアクセスポイントに接続している(ONの場合)。
・Bluetooth・・・Bluetooth設定ONであり、任意の端末とベアリングしている(ONの場合)。
ちなみに検証端末はLGのL-06D。
結果は・・・・。
1.ディスプレイ表示時間を自動消灯に変える
2.ディスプレイの明るさ調整
以上が一番省電力に寄与するとの結果でした。
デバイスのON/OFFはあまり消費電力に影響を及ぼさないという、個人的にはそーなんだ!と驚きの結果に。
いずれにせよ、画面の描画に一番電池を消費していることにはかわりなく、かつ連続稼働するためには、その電池の持ち!みたいなものが重要になってきます。ただ、業務利用をする場面で、もちろん利用目的によっても異なりますが、使う業務によっては使いっぱなし!みたいなことも容易に想像できます。充電すればいいじゃん!みたいな考えかたもありますが、利用環境のすべてがそういう環境であるとは限りません。

省電力化といえば、最近IGZOと呼ばれる低消費電力の液晶パネルが登場してきています。これは表示が静止しているときは一時的に電流を止めることで、消費電力を大幅に低減させることができるもの。
でもずっと使ってたらダメなんじゃ!?

いやいやこんなのもあります。
英国のCPUメーカーであるアームの省電力技術「big.LITTLE」。比較的大型の高パフォーマンスのCPUコア(big)と、小型で低電力のCPUコア(LITTLE)を組み合わせて省電力化を図るというもの。つまりはたとえば電話やメール、音楽再生などによる低負荷の処理はLITTLEのCPUを使い、動画再生やゲーム、ナビゲーション等の負荷が高い処理はbigなCPUを使うというもの。まあ、処理によって使うCPUを決めて最適化をはかろうぜという考え方です。
上に紹介した技術やハードウエアは、いずれにせよ、使ってない時に消費電力を抑える、または使っているときの処理によって、最適なCPUを選び、消費電力をおさえるといったもので、業務利用で、例えば、見積もりをガリガリつくるとか同じような画面構成表示をぐりぐりいじるみたいな業務だと、あまり効果を発揮しない気がします。

ちょっと長くなったので、続きは次回!
Lin

Lin の紹介

片手間にSIerをやっている音楽人。片手間・給料の割には仕事している時間が長すぎる。肩書きはそれなりにえらいですが、たいしたことしてません。
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